09
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
<< >>

This Category : バレエをみる(ロイヤル)

スポンサーサイト

--.--.-- *--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

不思議の国のアリス 3 (2011/3/15)

2011.03.24 *Thu
キャスティング

Alice;Marianela Nunez
Jack/The Knave of Hearts;Rupert Pennefather
Lewis Carroll/The White Rabbit;Edward Watson
Mother/The Queen of Hearts;Zenaida Yanowsky
Father/The King of Hearts;Christopher Saunders
Magician/The Mad Hatter;Steven McRae
Rajah/The Caterpillar;Eric Underwood
The Duchess;Simon Russell Beale
Vicar/The March Hare;Ricardo Cervera
Verger/The Dormouse;James Wilkie
The Cook;Kristen McNally
Footman/Fish;Sander Blommaert
Footman/Frog;Kenta Kura
Alice’s Sister;Beatriz Stix-Brunell Iohna Loots
Butler/Executioner;Philip Mosley

3人のアリスを見て、やはりマリアネラ・ヌニェスというダンサーはとてつもない個性にあふれた演技派ダンサーであることを確信しました。
IMGP3385.jpg

3回目に見たということで、自分の中でアリスという舞台の全体像をなんとなく把握し始めたってこともあるけれど、彼女が演じるアリスを見ていると、ウィールドンが振りつけた踊りにはこういう意味とストーリーがあるんだなーと納得できた瞬間が何度もありました。

1幕はずっと出っぱなしでたくさん踊るところがありますが、やっぱりヌニェスの踊りは最高に美しいです。後ろアチチュードでくるりと2回転したときは思わず息をのんでしまいました。ふんわり軽くクルクルッと回ったもんだから、本当にきれいだった。
ペニちゃんにリフトされながら空中を歩くように足を動かすところがあるのですが、そこもすごーくきれいだったな。

踊り良し、演技良し、スタイル良しと、本当にこの人には欠点が見つからないっ!私、本当にこのダンサーが好きです。なんだか見るたびに驚きをくれるというか、必ず私の想像以上のものを見せてくれるんですよね。

このお話、ハートの女王が肝だと思っていたけれど、アリス自身が表情豊かにコミカルに魅力的に演じさえすれば、それだけでも相当おもしろいお話になるんだなーと思いました。
客席もヌニェスの演技にどんどん引き込まれ、表情や仕草に対する笑い声や嘆息は他の二人よりもずっと多かった。そしてアリスが魅力的であるほど、他のキャラクターのおもしろさもよりひきたっていく感じ。

出てくるキャラクターがめちゃくちゃなことしていて、それをアリスがすんなり受け入れていると、舞台と客の間に温度差が生じてしまうけれど、ヌニェスの演じるアリスは、めちゃくちゃなキャラクターにいちいち「なんなの?意味分かんない世界だよ、ここ」って、必ず大きなリアクションをしてくれるから、アリスの気持ちと一緒に客が盛り上がることができると思います。

そういう意味ではサラ・ラムのアリスはちょっとおとなしかったなぁと思います。普段のバレエではそれくらいの感情表現でも伝わるのかもしれないけれど、マッドネスだらけのアリスの世界の中では、もっともっと大胆にしてくれた方が見ている側は物語に入りやすいなと感じました。

ルパート・ペニファーザー演じるジャックはいつも通り無難な感じ(笑)。この役もコミカルな感じの人がやったらどうなるんだろうな~。今回3キャストとも王子様系の人が踊っていました。

今日のゼナイダも絶好調!
IMGP3384.jpg

何よりあの「イーッ!」と歯を食いしばりながら笑う顔が最高にいい。彼女も30代半ばくらいでそろそろ先の人生のことも考えたりもするでしょうが、この役のおかげで引退はまだまだ当分先に延長になったでしょう。

エドワード・ワトソン演じる白ウサギさん。
ルイス・キャロルからウサギに変身するシーンで、ちょっと改善が見られました。

今までは上着を脱ぐとウサギのシッポが見えるのですが、これがただお尻が破けて白い下着が見えているようにも見え、わかりずらいところでした。しかし今回は上着を脱いだ時はまだシッポ(白い部分)は見えておらず普通のズボンのまま、途中でポンッとかわいい丸いシッポが見えるという設定に変わっていました。こっちのがずっと良かった!

そうそう、フラミンゴ役のメリッサ、最高にセクシーでした♪


アリスはこの日が最終日でした。
IMGP3394.jpg

最後のカーテンコールでダンサーたちはロイヤルボックスにお辞儀をしていたので、どなたかいらっしゃるのかなと思ったら、カミラさんが見えました。チャールズ皇太子もいたのでしょうか???
私はアンフィシアター(上の方の席)に座っていたので、あの特徴的な髪型のカミラさんだけが辛うじて判別できたのでした。
スポンサーサイト

白鳥の湖 6 (2011/3/12)

2011.03.24 *Thu
キャスティング

Odette / Odile ; Tamara Rojo
Prince Siegfried ; Carlos Acosta
An Evil Spirit ; Gary Avis

Pas de Trois ; Laura Morera / Deirdre Chapman / Sergei Polunin

Two Swans ; Hikaru Kobayashi / Itziar Mendizabal

Napolitan Dance ; Yuhui Choe / Ricardo Cervera

1幕のパドトロワの男性と、3幕のナポリタンダンスの男性が事前アナウンスで彼らに変更になりました。
このナポリタンダンス、私がいちばん見たかった組み合わせっ!


アコスタのジークフリード王子は今日はいちだんと1幕の表情が暗かった(笑)。憂鬱そうな王子という感じでパドトロワのダンサーたちにもあまり興味を示しません。これがジークフリードに対するアコスタの解釈なんでしょうね。

パドトロワはセルゲイ・ポルニンの美しさ、ダイナミックさが目立ちました。初めてバレエを見たという友人も彼のジャンプに目を奪われていました。
ディアドア・チャプマンは前回よりもずっとキレイに踊っていました。

タマラ、本日も絶好調。
とくに黒鳥の時はスーパーでした。ちょっと感動してしまいました。
ソロの最初の部分、アチチュードで回転するところはぐるりと2回転したあと、ピターッととまり、息をのむ美しさ。私の勝手な解釈ですが、ここのソロは技術的にも難易度がとても高そうな踊りを嫌味なほどに美しく踊れば踊るほど、オディールの悪魔的魅力が出るような気がしています。そういう意味でもこの日のタマラは本当に悪魔だった!

コーダのフェッテ。私、今回のタマラのフェッテは人生で見たフェッテでの中で一番美しいと思いました。最後まで“1回、1回、3回転”を崩さず、そして軸もほとんどぶれず、ほぼその場での回転です。例えば私みたいな素人が3回転回ろうとすると(回れたことないけれど、仮にです。仮に。。。)、軸がブレやすいため勢いで回ろうとして、1回転の時よりも回転速度が速くなるような気がします。でもタマラは1回転のときと3回転のときの回転速度がほぼ同じでそれも音楽にピタリと合っているという凄さ。
うーーむ。鳥肌ものの感動でした。

アコスタのソロも1度目に観に行ったときよりも修正してきて、より美しくなっていました。


そしてナポリタンダンスについてです。

これです、これ。このペアをみたかったんだぁー。この二人のナポリタンを見られて、私は本当に幸せ者だと感じました。

セルベラは本当に人を魅了する踊りをしてくれます。上半身をダイナミックに使いながら踊る様子はこの振付にぴったし!白鳥の湖自体はプティパとイヴァノフの振り付けなんですが、このナポリタンダンスだけはアシュトンが振りつけているんですよね。きっとアシュトンもセルベラみたいに踊ってほしいって思っただろうな~。

しかしこの難易度S級の踊りは踊り手泣かせというのか、後半部はみんなバテテくるように見えちゃうんですが、このユフィ、リカルドコンビは疲れ知らずの美しさ。
ユフィちゃん、テンポの速い音楽に忙しい振付でもサラリとあくまで軽やかに踊ってくれました。

素晴らしいコンビでした。

大きな白鳥は小林ひかるさんとイッツィアーさんでした。
さすがはファーストソロイストって言っちゃえば簡単ですが、この二人も今まで見た中ではいちばん美しい踊りも見せてくれた二人でした。

IMGP3302.jpg

不思議の国のアリス 2 (2011/3/10)

2011.03.24 *Thu
キャスティング

Alice;Sarah Lamb
Jack/The Knave of Hearts;Federico Bonelli
Lewis Carroll/The White Rabbit;Jonathan Howells
Mother/The Queen of Hearts;Tamara Roho
Father/The King of Hearts;Gary Avis
Magician/The Mad Hatter;Steven McRae
Rajah/The Caterpillar;Eric Underwood
The Duchess;Simon Russell Beale
Vicar/The March Hare;Ricardo Cervera
Verger/The Dormouse;James Wilkie
The Cook;Kristen McNally
Footman/Fish;Sander Blommaert
Footman/Frog;Kenta Kura
Alice’s Sister;Beatriz Stix-Brunell Iohna Loots
Butler/Executioner;Philip Mosley

サラ・ラム、フェデリコ・ボネッリのコンビで踊るアリスでした。

サラ・ラムが予想以上に良かった!この人、悲しい役どころよりも明るくてかわいいキャラクターの方が合うと思います。もともとのお顔が美人のせいかちょっと冷たい印象を与えるけれど、口を大きく開けて笑ったりする顔なんかは非常にかわいらしかった。子どもっぽさはカスバートソンの方があったかな。

踊りは安定していてキレイでした。特にピルエット(片足をひざにつけて回る)は淀みなくスルスルスル~っと回っていて、回りながら片手をあげたり両手を上げたりしてもバランスが崩れることなく、美しく回っていました。
黒髪のカツラをよく似合っていたよ!

IMGP3212.jpg

ボネッリもいいですね。

なぜか私は彼を過小評価していたみたいだけど、この人って顔もカッコイイし、表現力はあるし、背も高いし、踊りもキレイで、意外と何でもそろっているダンサーなんだなーと思いました。

2幕の裁判のシーンでのソロの踊りはすごく良かった。ボネッリが「ぼく無実です」っていう顔で踊っていると本当にそんな気がしてくる!証言席に詰め込まれた帽子屋はじめ芋虫や料理人なんかも、二人の踊りが終わると、ぽわわわ~んとほんわか気分になって、拍手なんかしちゃって(笑)。私もそんな気持ちになるような美しいパドドゥでした。

マッドハッターのマクレーに本日は大注目。

彼のミュージカリティはホント、すんばらしいです。タップの音ってちょっとでも音楽からずれると、耳障りに聞こえることがあると思うけれど、彼は音楽にぴったり合わせてタップを踏んでいました。これは本当にすばらしかった。まるで帽子屋さんのマクレーがセリフを言っているみたい。
IMGP3209.jpg

そんな帽子屋さんのことが大好きなのか、セルベラの演じる3月ウサギは帽子屋さんにべったり。踊っているときも寄り添って踊るし、踊っていない時は腕を組んで帽子屋さんに持たれたり。しまいにはカーテンコールの時すら、腕を組んでいて笑ってしまいました。

二人で手に手を取って社交ダンス風に踊るシーン(もっと音楽は早くて踊りも機敏)がありますが、そこはセルベラらしく、体の動きがキレキレで、マッドハッターのタップの音とともにイカレたお茶会のせわしない雰囲気がよくでていました。

このブログを読んだことがある方はご存知かと思いますが、わたし、マクレーとセルベラに目がないんです。この二人、私にとっては垂涎もののコンビ。

さて、ハートの女王、タマラ・ロホです。

あんなかわいいタマラがコワイよ。

ローズアダージオのパロディのところ、普通にキレイでした(笑)。背が小さめだから、男性ダンサーとのバランスもそれほど悪くなかったし(ゼナイダはやはり「デカイ」ところが面白さの大きな要因なんだなということを再確認)。
しかし、倒れた女王を支えるため、結果リフトをされてしまうっていう振付はゼナイダもやっていたかしら。。。次回要確認です。

タマラのこだわりなのか、バランスを崩したり転んだりするシーンも本当に美しくて。バランスを崩す前にバランスするという何ともおかしなパラドクス。こういう良さはタマラならではの踊りですね。
あと、転んで開脚の縦バージョンになった時のつま先がすごーーーーくキレイだったのに驚きました。
タマラがいることで良い意味でバレエらしさが出るけれど、ゼナイダの時に比べて笑いの量は半分以下だったように思います。
この役、今後だれが引き継げるかしら。。私の中での候補はローラ・マカロックとか、クリスティン・マクナリーとかかなー。
とにかく演技が出来る人じゃなくちゃだめですね。

そうそう、最後のカーテンコールでタマラに渡された花束、赤いバラの花束でしたが1本だけ白いバラが入っていました。タマラ怒ってた!おかしいわ、ホント。
IMGP3213.jpg

今回のアリスは全部でたったの5公演しかやりません。今回評判がよかったらすぐに再演してくれるのでしょうかね。
子どもも楽しめるイギリスらしいエンターテイメントだと思います。
IMGP3207.jpg

白鳥の湖 5 (2011/3/8)

2011.03.10 *Thu
時は再び満ちてしまった!

マリアネラの白鳥の湖です。

キャスティング

Odette / Odile ; Marianela Nunez
Prince Siegfried ; Thago Soares
An Evil Spirit ; Christopher Saunders
Benno ; Thomas Whitehead

Pas de Trois ; Akane Takada / Hikaru Kobayashi / Kenta Kura

Two Swans ; Nathalie Harrison / Laura McCulloch

Napolitan Dance ; Emma Maguire / James Hay
Czardas ; Kristen McNally / Bennet Gartside


いやいや、マリアネラちゃん。やりおるの~。

先日タマラの記事でロイヤルのプリンシパル3人衆、順位はつかないとはっきり申し上げた直後の記事ではありますが、マリアネラ・ヌニェスがハナ差でリードした模様です(あっさり)。

彼女の踊りを見ると、踊りの意味についていろんな発見をすることができます。
ジゼルを見た時も踊りの一つ一つにセリフがあるようで、ジゼルという物語が本当によく理解できました。

オデットが登場したときから、ゴージャスなオーラが溢れんばかり。ライトがいつもより強く当たっているのかってほど。
登場したての白鳥は、まだ半分白鳥、半分人間みたいなイメージが私の中にはあります。マリアネラの手の動きや首で毛づくろいするような仕草は、白鳥から人間に戻る途中経過のような感じに見えて、彼女のオデット像がスッと私の中で腑に落ちる感じでした。

2幕のソロのバリエーションでは、まるでオデットが悪魔に翻弄された自らの運命の悲しみを踊っているかのようでした。オデットって、あんなに悲しんでいて、かわいそうだったのね、と初めて理解したのでした。もちろんあらすじは知っているし頭ではオデットは悲しんでいるってことは重々承知です。でもオデットの悲しみに共感できたのは、今回が初めて。マリアネラは自分自身が演じる役になりきってしまい、その役が感じる感情を素直に表現するから、役の感情に距離が近いんですよね。言いたいことがうまく言えなくってもどかしいっ。

一般的なダンサーの場合、
①オデット ②オデットを演じるダンサー ③それを見て理解し共感しようとする客
という3段階になると思うのですが、

マリアネラの場合、彼女があまりにオデットになってしまっているので、
①オデット=マリアネラ ②それを見て理解共感しようとする客 
という2段階になり、間に入る「演じるダンサー」というファクターがほぼなくって、そこにオデットという女性がいるような感覚になり、観客がより共感しやすくなるんだなーなんて思いました。

3幕の黒鳥は、2幕の悲しみに打ちひしがれた可哀そうな白鳥からは一転、だます気満々美しくセクシーな悪魔の娘にガラリと変身です。はっきり言ってあんな美人で魅力的な女の子が全力でだましに来たら、ジークフリードじゃなくてもだまされちゃうと思う。仕方ないよ。。。チアゴは悪くないっ。マリアネラがステキすぎるから仕方ないよ。

ダンス自体も、今いちばん脂ののっている時期じゃないでしょうかね。どれもこれも最高にきれいです。あげたらキリがないので、全部ってことでご理解ください。もちろん32回フェッテも見事なものです。そして32回回り終わったあとの自信満ち溢れたあの顔。は~。思い出すだけで胸がドキドキです。さらにさらに、32回のあとに後ろに足をあげて、前に進んでくる時の表情とか、完全に私のツボ。

本当にとんでもないダンサーです。
IMGP3202.jpg

お相手のチアゴ・ソアレスも思ったよりも全然良かった!(やや失礼です)
彼のジークフリードは本当に弱々しいっていうか、主体性があまりなくってウブで、でも誠実そうな青年です。
1幕なんか本当に心ここにあらずって感じでつまらなそーにしてるし。
そんな彼は美しい可哀そうなオデットにあっという間に一目ぼれしちゃいます。しかしオデットに深く同情し、敬意を示しているところが伝わってきてすごく良かったな。
3幕は完全にオディールに魂抜かれちゃって(これ、私も一緒)。
誠実だけどちょっと頼りないジークフリードも3幕のソロの踊りはずいぶん力強くて男らしい感じがしました。

その他、王子の友人ベンノ役のトーマス・ホワイトヘッドは踊っていない時の演技が素晴らしかった。やはり目線の一つでも細かいところまで演技をしているダンサーは輝いて見えますね。

チャルダッシュのリードを踊っていたクリスティンとベネットはともに踊りにキレがありカッコ良かったです。

ナポリタンのジェームス・ヘイくんは細くて小さいかわいい男の子です。でも踊りはブレがなく足さばきがとても美しかった。

大きな白鳥を踊ったナタリー。

彼女以前ジゼルのミルタのリハーサルで見たのですが、その時に自分は8年間コールドを踊り続けていて、今回こういった役を練習することができて本当にうれしいというようなことを言っていました。
そんなナタリーが今回大事な役をもらい、下の写真では主役二人の隣(チアゴの右隣)に立ってあいさつをしているとこを見ると、下積みが長くても努力し続けることの大切さを学んだような気がします。またもやうるうると目頭が熱くなってしまった私でした。
IMGP3192.jpg

4羽の白鳥。
IMGP3199.jpg

今日もステキな舞台をありがとう。
IMGP3204.jpg

白鳥の湖 4 (2011/3/7)

2011.03.09 *Wed
時は満ちた!
タマラの白鳥です!

思えば、この人のオディールの踊りをYou tubeで見た時の衝撃と言ったら!

黒鳥のグランパドドゥ 1 / 2
(この動画は今から3年ほど前のものです)

とにかくこの人の白鳥の湖をナマで見たいというのが、私のロンドンでの生活の目標となったわけです。
そして、今夜その夢が叶いました。。。

キャスティング

Odette / Odile ; Tmara Rojo
Prince Siegfried ; Carlos Acosta
An Evil Spirit ; Gary Avis

Pas de Trois ; Laura Morera / Deirdre Chapman / Kenta Kura

Two Swans ; Nathalie Harrison / Laura McCulloch

Napolitan Dance ; Yuhui Choe / Liam Scarlett


1幕。
アコスタの演じるジークフリード王子は、ちょっと悩み多き青年という感じ。1幕では親に決められる自分の運命について、受け入れられないけれどそれに反発する強さもないような感じ。だからワルツでアコスタがチラリと踊るシーンもずいぶん控え目に踊っていたように見えました。ワルツを踊っていても、心の底からは楽しめていないような、そんな感じです。
これが2幕以降オデット・オディールと出会って、いつものアコスタの爆発的に美しい踊りによって愛する人に出会った喜びを表現してくれるかと思うと、期待もぶわわ~っと膨らみます。

コボーの演じるジークフリードとはずいぶん違っていました。おもしろいなー。

将軍役を演じていた平野さん。
酔っ払いステパネクに難色を示し、王子の友人らに「何とかならんのかね」というような演技をしていました。私の中で平野さんはあんまり演技をしない人ってイメージだったので、昨日はそのイメージが変わり、嬉しくなりました。平野さんって背も高いし、ダンスもとっても美しから、ここに演技力が加わったらすごく素晴らしいダンサーになるんじゃないかと思っています。

2幕。
タマラのオデットが登場します。
二人のパドドゥは本当にうっとりするほどキレイでした。パドドゥの始まりは音楽もとても小さくて、オペラハウスの空間は小さなバイオリンの音しか聞こえません(主に)。それに合わせて静かーに二人の踊りが始まります。
タマラとアコスタの一挙手一投足、指先に至るまですべて音楽にぴったりと合っており、完全に音楽と調和している踊りでした。この感動をどう伝えたらいいのか、言葉が見つからないのが悔しいところ。
とにかくその美しさはこの二人でしかみられないものでした。

2幕の最後でオデットが魔力によって引き裂かれ、客席に背を向けて足を揃えポワントで立っているときのタマラの動かなさと言ったら!どんなダンサーでも1,2歩はよたつくものだと思うけれど、本当に1㎜も動かなかった。いかにも魔力に操られているという様子で素晴らしいものでした。

それにしても、ロイヤルのダンサー、とくに女性プリンシパル3人衆(コジョカル・ヌニェス・タマラ)はそれぞれが全然ちがった方向性の良さを持っていて、逸材揃いだなーとつくづく感じます。順位はつかないね、絶対ね。

3幕。
バレエを知らない人でも、ここのグランパドドゥはきっと一度は耳にしたり目にしたししたことがあるのではないでしょうかね。
悪魔のロットバルトが出てきて、♪じゃんじゃーんじゃんじゃーんじゃっじゃーじゃじゃっ と始まると、ついにあの踊りが見れるのかと、もうドキドキしてきちゃって、喉のあたりが苦しくなってきてしまいました。

オディールのタマラは、小悪魔なんて生易しいものではありません。あれは悪魔!絶対に笑わない。ロットバルトに言われたからジークフリードを騙すのではなく、自分も悪魔の娘として、悪魔の血がそうさせているような冷酷さすら感じさせます。なんて魅力的なんだー。

圧巻はアダージオ部分の最後で、足を後ろに上げてバランスをするシーン。本当に芯のしっかりしたダンサーなんですね、この人は。アコスタもタマラがグラつかないのを承知で、少し離れたところで待機していました(他のペアの場合、グラついたらすぐ支えられるように、割と近くで男性が構えていると思います)。

アコスタのソロも衰え知らず。この人って踊りが本当にキレイ。男性ダンサーにありがちな勢いに任せて踊るってのが本当に少なくて、基本に忠実、最後までキレイに回り切ったりするところなどは、見ていてうっとりするものでした。
私の好きなところは、後半部分でザンレール(空中で2回転)をした後に、もういっちょ回るところ。(伝わるかしら…?)
踊りの難易度が高そうなのはもちろん、オディールという謎の美女に出会った喜びが爆発してるーって感じがすごく伝わってくるんですよね。そこが好きなとこ。

さ、タマラのソロです。
この踊りは、クルクル回り大得意のタマラにぴったりのバリエーションだと思います。コマ回しのプロが回したコマみたいに、軸が安定していてずっと回り続けていました。この時も最後のフィニッシュのポーズ、散々回り続けているにも関わらず、オーケストラの最後の音に完璧に指先で合わせてくれました。
すごーい。

コーダの32回フェッテも、途中にお決まりの3回転を入れながら回るという常人離れの荒技でした。いいないいな、すごいな、こんな風に回れたら本当に気持ちが良いだろうな~。

タマラの白鳥はあと2回観にいく予定(行き過ぎは承知)です。今回がこのペアにとって今期のスワンレイク初回だから、きっとこの後も微修正してきて、もっと素晴らしいものを見せてくれるでしょう。楽しみです。
IMGP3182.jpg

ナポリタンダンスのユフィちゃん。
スーパーでした。この踊り、音に合わせるのがとっても難しい踊り。テンポも速いので、踊りをやろうとすると音にずれ、音に合わせようとすると踊りがザツになるという、各国のダンスの中でも抜きんでて大変な踊りと見受けられます。
ユフィちゃんのナポリタンを見て、「ああ、こういう風に踊るのが、このダンスの完成型ね」とようやく納得いたしました。しかも、彼女はいとも簡単そうにやってのけます。うふふといつものかわいらしい微笑みをたたえたまま。

忘れるところでしたが、悪魔役のガリー・エイビスは相変わらずのものすごい迫力でした。演技力はロイヤル1と言えるでしょう。
この人はどこにいても私を惹きつけ、メインの踊りを見損ねさせるという、とんでもない力の持ち主です。
悪魔にぴったり!
IMGP3179.jpg

今回も大満足でありました。

Copyright © 緑の中の白い家 -バレエ日記- All Rights Reserved.
テンプレート配布者: サリイ   素材: Bee  ・・・ 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。